この想いどうすればいいの?



そういえば、今思い出したけど、朝、同じ家に住んでいるのに電話かけてきた。



なんか、おかしい・・・



単なる偶然・・・?



それとも・・・



「杏奈?今日はもう帰ろうぜ」



「え・・・?早くない?」



私は、もっと透也と一緒にいたいから、そう聞いた。



「お前、これから風邪引くんだよ。だから帰るの」



え・・・?



“これから風邪引くんだよ”って・・・



この先に起こることを知っている、みたいな言葉。



「ん?杏奈?」



・・・なんか、怖い・・・



「ほら、こっちおいで?」



そう言いながら、透也はこっちに手を伸ばしてきた。



パシッ



「え・・・っ?」



あ・・・



思わず、透也の手を払ってしまった。
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