極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
だけど、それを考えるよりも聞くことよりも早く、見つめる慶太さんの顔が近付いてくる。
「あのっ、待っ――」
咄嗟に出した声は、塞ぐように重なった唇の中に消えていた。
不意打ちで仕掛けられた口付けに、赤面している顔に更に一気に血が集まってくる。
目を見開いたまま静止しているうち、触れ合う柔らかい感触から解放されていた。
「……これくらいのことでそんなに緊張するなんて、やっぱりあなたは可愛いな」
「そっ、そんなこと。だって、いきなり、こんな……」
「ますます夢中にさせられる。どこまで俺を落とすつもりなんだ?」
「落とすなんてっ、私はそんなつもりは」
反論する私を鼻で笑って、慶太さんはまた私を腕の中に抱き締める。
髪を撫で、耳元に口付け、悪戯な唇は頬を伝ってまた私の口元へと近付く。
そんな時、リビングにインターフォンの音が響き渡った。