極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「……ごめん。その期待に応えられなくて。私には、縁遠いかな……」
「のどか……」
「そんな相手もいないし、まだ当分、澄子叔母さんの元にいると思うよ」
……当分、なんて言葉をつけていたけど、それは適切ではない気がしていた。
でも、“絶対にない”とは、今まで大切に育ててくれた澄子叔母さんに対して言える言葉ではない。
澄子叔母さんは力なく笑って、私の肩を叩いた。
「急かしているわけではないのよ。ただ、仕事ばかりに夢中になっているのどかが心配なだけなんだから」
「うん……わかってるよ」
「さっ、明日も早いんだから、そこそこにして休みなさい」
普段通りの調子を戻して、澄子叔母さんは私の元を離れていく。
「おやすみなさい」と部屋のドアを出ていった。