極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
木枠にガラスがはめ込まれた天板の上、よく知るブランドカラーの小箱。
この間、エンゲージリングを選んだあのブランドのものだ。
箱を手に取った慶太さんは、私に見せるようにして上部を開く。
中には、先日ここで慶太さんがお願いしたあのハートのダイヤが輝くリングが納められていた。
「綺麗……」
自然とそんな言葉が出てきていた。
日本ではまだ未発売だという海外限定のモデル。
「あの、でも、これ……私には勿体ないくらいのものだと……」
「そんなことだろうと思った」
「え……?」
言われた意味がわからなくてリングから慶太さんの顔を見上げる。
私の顔を見つめた慶太さんはふわりと笑って箱からリングを取り出し、私の左手を掴んだ。
「あの時、これが気になりつつも違うものを選んでいるのに気が付いた」
「えっ……」