極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
その日の夜、約束の時間に長谷川さんと待ち合わせをし、私たちは式場の最寄り駅近くにあるカフェへと入った。
仕事後でお腹も空いているのもあり、二人共パスタとサラダ、ドリンクがセットになったメニューを頼む。
長谷川さんの前にはオレンジのスライスが入ったアイスティー、私の前には炭酸と濃いピンクのシロップが二層になったクランベリーソーダが置かれた。
「それって、メモリプレイ……ですか?」
私が谷口様の挙式の演出で思い付いた案。
それについて話すと、長谷川さんの口から早速質問が飛び出した。
「まぁ、それに近いものがあるかな……でも、メモリプレイは新郎新婦の幼少期を各年代の役者さんが演じるっていう演出じゃない?」
最近話題となってじわじわ人気となりつつある演出の“メモリプレイ”。
披露宴のクライマックスに涙を誘う、新婦からの両親への手紙。
そこに、新郎新婦の幼少期を演出するというものだ。