極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~


「こうして出会ったのも何かの縁ですし、職場の仲間には言いづらいこと、私で良ければいつでも聞かせてください」

「柏さん……」

「え、あっ、長谷川さん?」


感極まったように、長谷川さんの目から涙が溢れ出す。

元々、涙脆い人なのかもしれない。

だけどそれ以上に、溜め込んできたものが大きかったのだろう。

「ありがとう」と何度も口にする長谷川さんに、私は笑顔で何度も頷いた。


それから私たちは、二杯目のドリンクを頼み、互いに色々なことを語り合った。

話しているうちに、長谷川さんとは偶然にも同じ歳だということがわかり、そこからはお互い敬語混じりだった会話が気が抜けたように自然と緩くなっていった。

「ブログの題名みたいに、のどちゃんって呼んでもいい?」と聞いてくれて、私も長谷川さんの下の名前、“桃”ちゃんと呼ばせてもらうことにした。


「さっきから気になってたんだけど……もしかして、近々結婚の予定とか、あったりする?」

「えっ?!」

「だって、その左手のリング。エンゲージだよね?」

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