極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「大丈夫?」
靴の中に砂が入らないように気にしていると、慶太さんの声が降ってくる。
「大丈夫です」と答えながら見上げた慶太さんは、いつもより更に背が高く感じられた。
普段、五センチほどのヒールを履いていても見上げてしまうから、高さのないスニーカーを履いている今日は尚更だ。
砂浜に座り込んでいる女の子のグループのそばを通りがかると、彼女たちの視線がチラチラと向けられるのを感じ取る。
ひそひそと何かを話してはこちらを見る様子に、慶太さんのことを噂しているのはすぐにわかることだった。
今日はどこに行ってもそんな視線を度々感じ取っていた。
慶太さんを見て、目で追ってしまうのはよくわかる。
このレベルの容姿の男性は、そうそうお目にかかれない。
出会えば目を奪われるし、釘付けになる女子が大半のはずだ。
そんな彼が連れている女が私だということに、誰もが疑問に思うに違いない。
そんなことを思うと、堂々と慶太さんの横にいることはなかなか勇気がいる。