極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
出かけるまでは、長時間一緒にいることに不安ばかりが募っていた。
ちゃんと会話は続くだろうか、とか、粗相をしないだろうか、だとか、頭の中を心配がぐるぐるしていた。
だけど、そんな心配をよそに、時間はあっという間に過ぎていた。
一日中楽しくて笑っていたし、もっと時間があったらと思う瞬間が何度もあった。
「こちらこそ、一緒に来てくれてありがとう」
穏やかな声と共に、大きな手が私の頭の上に載る。
髪を指で梳くようにして頭を撫でながら、慶太さんはじっと私の目を見つめていた。
「今日一日、本当に楽しかった。時間が過ぎるのが、あっという間だった」
慶太さんが私と同じことを思っていたことに、つい目を丸くしてしまった。
そんな私の反応に、慶太さんは「ん?」と小首を傾げる。
その様子に、「ぷはっ」と吹き出すように笑ってしまっていた。