極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
夏も近付くこの時期になると、午後六時前でもまだ空は明るさが残っている。
駅へと向かう道すがら、Primary Stageの社屋前を通り掛かり、ふとビルを見上げた。
慶太さんからのあの告白を受けてから、数日が経とうとしている。
あの後、慶太さんはシンガポールの海外支店へと出張へ向かい、私は私でジューンブライドの繁忙期に突入し、忙しい日々を送っている。
目まぐるしい方が難しいことを考えなくていいし、気持ちは徐々に落ち着きを取り戻していると思う。
時間に追われる中で、澄子叔母さんにも慶太さんから聞いた話を打ち明けた。
私が全てを知ったことに、澄子叔母さんは「いずれ知ることになると思っていたわ」と然程驚きもしなかった。
そして、慶太さんのお父様に口止めされていたことも話してくれた。
今まで黙っていてごめんなさいと、謝られたりもした。
「あっ……」