極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「お父さんに言われた通り、私は……私を、大切にしてくれる怜さんと、共に生きていきます」
叶わないかもしれなかった感謝の手紙を読み上げる美陽さんは、嗚咽を必死に堪えながら一文一文を噛み締めるように口にしていた。
それを聞くお父様は、時折ぎゅっと目を瞑ったり、手の甲で涙を拭ったりしていた。
手紙を読み上げ、花束を手にやってきた美陽さんを、お父様は両手を広げて抱き締めた。
その姿は、これまでの隙間を全て埋めるような、そんな優しさと愛に溢れていた。
会場が温かい歓声で包まれるのを目に、私の胸にも熱いものが込み上げる。
やっぱり、結婚式って、最高だな……。
浮かんだ涙の先に見える美陽さんとお父様の幸せそうな笑顔に、手の平が痛くなるほど拍手を贈っていた。