極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
考えたら、神原さんと二人きりになるのは初めてのことだ。
いつもは慶太さんに仕えているから、神原さんに会う時には慶太さんが必ずそばにいる。
「あの……慶太さんは、大丈夫でしょうか?」
「社長は、本日はもう退社されました」
「え……では、神原さんも、お仕事終わりなのでは……」
「のどか様が、社長の誘いをお断りされたとお聞きしましたので、私が」
「えっ!」
確かに慶太さんからの誘いは断ったけど、そこでなぜ神原さんが?!
なんて思っているうちに、車は路面店が建ち並ぶ通りへと停車する。
運転席から降りた神原さんが後部座席のドアを開けてくれて、車から足を下ろした。
「あの……どちらに?」
誘導されるまま付いて行った先、神原さんが「こちらです」と言った店舗のディスプレイを目に「えっ?!」と声を上げていた。