極甘ウエディング~ようこそ俺の花嫁さん~
「のどかさん、私と結婚してください。必ず、あなたを幸せにすると約束します」
ほぼ初対面の男性に、しかも到底釣り合わない容姿端麗な人に、いきなり求婚される。
そんなことが私の身に起こる現実だと思えない。
こんなの、テレビドラマや小説のシンデレラストーリーの中のことだ。
有り得ない!
そう頭で思ってみても、手を取られ、綺麗な切れ長の目に見つめられると、本当に架空の物語の主人公にでもなった気分になってくる。
「あっ、あのっ……急に、そんなこと! あ、急ではないのかもしれませが、私は……」
包まれた手をおずおずと離しながら、もう何をどう言えばいいのかすらわからなくなっていた。
順序立てて、このとんでもない話の展開を考え直す。
深く考えなくてもわかっていることは一つ。
私が結婚するなんてことは、ないということだ。