極甘ウエディング～ようこそ俺の花嫁さん～

正面入り口へとたどり着くと、真っ白な階段の上、高く聳えるアイアン作りの門が出迎えてくれる。

その片方だけが開いていて、そこから敷地内へと入っていく。

目の前には、高貴な佇まいの真っ白な独立型チャペルがあり、ここが日本であることを忘れてしまいそうになる風景が広がる。

会場へと続く、白く長い大階段。
その階段の中程には四本の真っ白な円柱が立ち、チャペルのせり出した屋根部を支えている。

中央にはレッドカーペットが敷かれ、その左右には階段の上から流れてきたように青々とした緑と白いバラの花が道を飾っていた。

うちと同じハウスウエディング形式といっても、規模とスペシャル感が雲泥の差。

まさに圧巻だった。

レッドカーペットの始まりで足を止め、聳えるチャペルを見上げてしまう。

圧倒され、階段の先を見上げていると、その先の開け放たれた扉の先から、スーツに身を包んだ姿が現れた。