【完】今日から、お前は俺のモノ
「颯太あ!!!!おはよぉう!!」

あ、雛ちゃん。雛ちゃんは顔も可愛くて
ぶりっ子って悪口とか言わてるけど……

私は
堂々としてる雛ちゃんってほんとに強いと思うしなんだか嫌いになれないけどなぁ。


っていうか……ほんとに
朝から元気だなあ。

雛ちゃんは可愛い走り方で颯太のもとに
走って

それから、颯太にギュッと抱きついて
「雛のことまってた?」って可愛く言う
雛ちゃん。


……ズキッ……


なんでか分からないけど
胸がすごく痛い。


それに対して颯太も
「え?あぁ、雛のこと待ってたかもねー」
なんて言っちゃって!!


なんでかイライラするよ?颯太……?


昨日あんなこと言っといて……
男子に冷たくて、女の子にはツンツンしつつも結局、優しいところが
「黒王子」って言われてるんだよ?
分かってるのかな颯太は。

ってなんで私、颯太のことばっかり
考えてるんだろほんとに…


キーンコーンカーンコーン……



チャイムの音で一気に現実に戻される
「ほらホームルーム始めるぞ!!」


担任の望月先生ことモッチーが今日は
いつもに増してご機嫌で
何かと思ったら……


「1時間目は席替えするぞー!!!
それに!!窓際の1番後ろの席になった
男女2人は今度行われる生徒会総選挙に出てもらうからな!!ガハハハハハ!!」


え!?生徒会総選挙??!!
それって立候補ってこと??

どちらにしろ生徒会の私は出なきゃいけないんだけど……


それに名簿順で必然的に花崎、福原の順で
後ろの席だった美咲と離れるのかぁ……


「めい〜、私めいと離れたくなぁい〜」

……美咲

「私も、美咲の近くがいいなぁ」

素直に美咲にそう伝えたら
美咲は1回目を見開いて、
それから照れくさそうに

「めい、すき〜!!♡」
「私も美咲すき〜!」

って二人で抱き合った。
私、やっぱり美咲がいないと
だめだなぁ。
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