【完】今日から、お前は俺のモノ
あー久しぶりの4人でのお昼は
ほんとに楽しかった〜

ま、言い合いがほとんどだけどね……笑

トイレ行こーっと…

廊下に出ると、







……グイッ……

「……っ!えっ!??」

私は引っ張られたまま空き教室に
連れられていく。




「……っ!ねぇ誰!!」






そこにはこの前の……裕翔君。




「……っ!!俺、ほんとにめいちゃんしか
見えなくて!!!お願い!!」

「俺と付き合って!!!」




そんな事言われても私は裕翔君が
恋愛感情として好きか、
って言われたら、そうじゃない……。




「……ごめんなさい……っ」

「……なんで俺じゃダメ?」

「ダメとかじゃなくって……」

「っ!じゃあ!!!」





そういってグイッと手を掴まれて壁にドンッと背中が当たる。

それはこの前のように優しく握られたんじゃなくて、手荒く、乱暴……。




「……俺はホントにめいちゃんが……」
「……っやめてっ!!」



抵抗しようにもこの人は男。力で勝てるわけない……。でも……
無理やりのキスなんていやっ……!!



…………バンッ!!!……



ビクッ……。こんな時に誰?






……助けて!!!ギュッと目をつぶった。





「……お前、
俺のめいになにしよーとした?」


「ひぃっ……!!お前、綾瀬颯太っ!!」

「……っ……えっ……?」





……颯太?……?
なんでここにいるの?どうして?
わたしをいつも助けてくれるの?



気付けば私は颯太の腕の中。





「2度とめいに近づくな」




「……っ!!なんでお前にそんな事……っ」

「……こいつは俺のモノだからだよ」

「っ!そんなぁ!!!」



そーいって裕翔君は走って教室から出ていった。



「……っ颯太ぁ!!!」





私は颯太にギュッと抱きついた






「……怖かったぁっ……」

「……っ!ごめんな俺が守ってやれなくて」




なんで颯太が謝るの?
颯太は何も悪くないのに……





「……っ!!これからはもっとめいを守る」



颯太は今よりもギュッと私を抱きしめた。
そして……


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