【完】今日から、お前は俺のモノ
……って私が探してるのは美咲と颯太!!



また美咲に心配かけちゃったよ……




ガシッ!




「え?」


「ねぇほんとどこ行こうとしてんの?」




ーーーーーー颯太?



「颯太ぁ!!」



颯太の手をぎゅっと握る。



「っえ?ええ!?」




それから颯太の顔が赤く染まる。




「だってずっと探して……」

「めい、方向音痴だもんな」

「そんなことっ!!」


全然あるけどね……





「で?俺にそんなに会いたかった?」

意地悪に颯太は笑う。




その笑顔に見つめられてつい
体温が上がる。



「っ!いや……っ……


かっ……っこよかっ…………た」




かっこいい1つの言葉に詰まって……



「ま、勝てたのもめいのおかげか」

「……え?わたし……?」

「最後のシュート……



あれ、めいのおかげだから」

「……!!もしかしてあれ聞こえ……」

「あたりめぇだろ……

でも、あれがなかったら入ってないし……」




……私のおかげ……?




颯太の、チームの役に立てた……?





それだけでなんか…




カァ……顔が熱いよ……っ





颯太を見上げると、


颯太も顔が真っ赤だった。


なんか……

「……っはは!!」

「……なんだよ」






「……私たち2人ともトマトだねっ!!」

「……っ!!トマトって……

っははっ!!!!」


颯太がおもわず吹き出す。


「……でしょ?」

「確かにな!」



その後、私は第2試合を見て



圧巻の160 対 79という数字で勝っちゃう



このチームのために何か一つでも




役に立てるならいいのに……





って考えちゃうんだ。
< 93 / 186 >

この作品をシェア

pagetop