【完】今日から、お前は俺のモノ
私でいいなら
試合が終わって美咲と私は




颯太達の元へ向かう。



……ってここどこ……!?……


美咲!?……美咲もいないし……


また迷子……



「めい!」




「颯太……?




……じゃなくて湊君!?!?」




「あーあー颯太じゃなくてごめんね〜?」

「……っいや別にそういうことじゃ……」




この人いつもからかってくるんだから……





「……あ。めい叫んでたでしょ!!!」

「……へっ?」

「あのーえっとー……決めろ!みたいな?」




決めろ……?

私の記憶がバッと蘇る。




…………!!!!

「颯太!!!!絶対決めろぉぉお!!!」

……って!!!!!




「もしかして聞こえてた!?!?」



「ぷはっ!!!聞こえてたも何も…!!
あれ、今日1会場に響いてたし!!!」


そう言いながら大爆笑する湊君。



それにしても……


今日1に響いてたって……恥ずかしい………


「まぁ……それもっ……

めいの良さだよね……っははっ…
マジで思い出すだけで腹痛てぇ……っ……」


「っていつまで笑ってんのよ!!!」

ーーバシッと湊君の背中を叩く。


「……っ!!!いってっ!!!!
マジいてぇ……!!実はめいって怪力……」

「……怪力って……!!失礼な!!」

「ごめんって!!
お願いだから2発目は勘弁!!!」

「……もうっ!!

……そんなに痛かった?」


「……うん、めっちゃ」


そういながら肩を抑える湊君。


「ご、ごめんっ!!試合後なのに……」

「……なんてね?うっそ〜♪」




「……えっ?」

「ぷはっ……!!……めい単純すぎ!!」

「……っふはっ!!!」


私も湊君の笑顔につられて吹き出した


……なんかこの人といるとつい笑っちゃう



「あ、これ俺のメアドね」

「……え?」

手を見ると……メアドが書いてあった。

「ってことでまたね!めい!」

「えっ!?!」




湊君ってほんと嵐のような人……
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