『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由


それが徐々に激しさを増し、唇を強引に割って舌が入ってきた。


「んんっ、、、!?」


口の中が熱い。

逃げても逃げても、伊織の舌が追いかけてきてねっとりと絡まる。



17歳の美鈴は完全に思考が停止した。

空気を求めて口を開けては、塞がれ酸欠を起こしクラクラとしてしまう。


「んはぁっ、、んっ、、苦しっ、、!」


拳で大きな胸板を叩くがビクともしない。



よく分からない涙が頬を濡らす。

それに気づいた伊織が、美鈴を一瞬解放する。



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