『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
最初はやりずらさもあった。
部署が違うとはいえ、同じ職場でばったり顔を会わせることもあった。
離れていた5年間で伊織は更に磨きがかかっていて洗礼された大人の男になっていた。
ひた隠しにしていたのに、入社して1ヶ月もしない間に幼馴染であることが知れ渡っていて少しやっかみも受けた。
出来るだけ誤解を受けないように振る舞い、副社長と庶務課の一社員として接した。
徐々に周りの反応は変わって行き、今のようなスタンスに変わってきた。
入社して半年。
同期の子に仕事終わりに廊下で告白された事をきっかけに今まで、近づいて来なかった伊織がやたらと絡んでくるようになった。