『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
熱い視線を受け、戸惑いを隠せない。
その表情は、どうみても冗談には見えない。
今まで一度もそういう素振りを見せたこともない筈、、、。
雅人は弟のような感覚で異性として見たこともなければ、意識したこともない。
「それは、、、どうして、、?」
そう尋ねずにはいられない。
「はぁー、、。やっぱりそうなるよな、、、。分かってたけどやっぱりきついなぁ。」
盛大な溜息をついて、悲しそうな顔をした。
それを見て、美鈴は思わず手を伸ばした。
「私の事、、心配してくれてるの?雅君、ありがとう。でも大丈夫だよっ。」