『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
「なんでだろ、、、。俺はそれなりに上手くいってたと思ってたんですけどそうじゃなかったみたいです。残業、、も多かったからかな。」
ぽつりぽつりと下を向いて光輝は呟く。
「、、、山形さん。彼女って秘書課の川上さんですよね?これ言うか迷ってたんですけど、、、。あの人、常務と腕組んで歩いてました。」
梨花は言いにくそうに、真実を告げる。
「やっぱそうだったんだ、、、。なんとなく気づいてたけど、確証が無かったから。」
寂しそうに笑う光輝に、美鈴は胸を締め付けられる。向かいに座る光輝の手を両手で握る。
「光輝君は優しいし、カッコいいんだから、直ぐに新しい彼女が絶対出来るよっ。だからそんなに落ち込まないで、、?」
真剣に見つめられ、光輝は驚いて握られた手を見つめる。