『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由


「、、、ね?」


フワッと美鈴の甘い香りと柔らかい笑顔に、光輝はときめく。


「み、美鈴さん、、、。俺っ、、!」


光輝は美鈴の手を握り返そうとした途端、美鈴の背後に立つ人物が目に入った。


真っ青になり、慌てて手を振り払う。


光輝の隣に座っていた梨花は、あっちゃーっと額に手を置く。








「、、、鈴。 」



優しい低い声。

よく知っている声がして、美鈴は振り返る。
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