蒼姫様は、守られません!!③~完~
「愛桜は副総長になればいいのよ」

「でも、そこは...っ」

「はぁ...ちゃんと聞きなさい。

5代目副総長は、壱馬 葉月。

これは揺らがないわ」



さすがルカちゃんと言うべきか

みんなが静かに耳を傾けている

もう才能だよね



「愛桜は6代目の副総長になればいいのよ」

「つまりね、メンバーを変えずに新しくやり直すの」

「そう。6代目を同じメンバーで継げば良いの」

「えっとそれありなんすか」



瞬矢が躊躇いがちに口を開く

他のみんなも頷いていた

陸くんと海さん、美帆ちゃん、耀くん、謙くんは

諦めてるのかもう笑顔を湛えてみんなを眺めていた

...いや、あれは先代だけど何も言わないっていう意思表示だ



「別にいいんじゃないかしら。ダメなんて聞いたことないわよ」

「良いとも聞いたことないけどね」



思わず口を挟めば、睨まれた

わー...初代こわーい

はい、すみません

言い出しっぺ私ですごめんなさい



「それなら...ね?」

「「「うん」」」



良かったー

OK貰えて



「〈月蝶〉がいるって心強いしね」

「ありがとー!...んん?」
< 29 / 101 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop