イジワル同期の独占欲に火をつけてしまいました
「その先輩に、どんなふうにけしかけられたのか知らないけど、好きでもない男とセックスしようとするなんて、アホだろ」
「た、拓海にそんなこと言われたくない……っ!」
人が勇気をふりしぼって、恥をしのんでお願いしてるのに、さっきからちっとも真剣に聞いてくれない拓海に、私はむっとして唇を尖らせる。
「はぁ?」
不機嫌そうに片方の眉を上げた拓海を、私は思い切りにらんだ。
「拓海なんて、高校のころから手あたり次第女の子に手を出してたじゃない!」
幼稚園の頃から拓海は活発でわんぱくで、いつもみんなの中心にいる目立つタイプの子供だった。
対して私はマイペースでちょっと頑固。
臆病なくせに悪いことは許せない融通の利かない性格で、拓海がイタズラで女の子や小さな子を驚かせて泣かせていると、かけつけてよくケンカになったっけ。