イジワル同期の独占欲に火をつけてしまいました
「学生時代、好きでもない女の子を散々食い散らかしてた人に説教されたくない」
私がじろりと睨むと、拓海は開き直ったように肩を上げる。
「まぁ、あの頃は若かったし。男と女は違うんだよ」
「女性差別発言」
すかさず反論すると、拓海が見下すような流し目をこちらに向けた。
「お前、そういう可愛くないことばっかり言ってるから、二十五年間ひとりも彼氏ができねぇんだよ」
「う……っ」
もっともな正論に、返す言葉が見つからない。
喉に物がつまったような苦い顔で押し黙ると、拓海は勝ち誇ったように笑う。
「テキトーな男にセックスしてくれなんて頼む前に、まず好きな男を見つけろバカ」
自分ひとりだけ座り心地のよさそうなソファでふんぞり返り、フローリングに正座する私を見下ろす拓海。
その視線を受けながら、私は膝の上でぎゅっと手のひらを握りしめる。
「……好きな人なら、いるもん」
「あ?」
ぽつりとこぼすと拓海が不機嫌そうに眉をひそめた。