「彼」が死んだ日、「世界」が壊れた日

...3

ふらふら、あてもなく、適当に。
あとのことなんて何も考えてなかったし、とにかく全てが投げやりで、どうにでもなれと思いながら足をひきずっていた。
だけどわたしは体力がないようで、気付けば自分の足は「足が棒のようだ」の状態になっていた。

先週の体育の授業のせいでなった筋肉痛がひどくなったような気がする。
重い教科書がたくさんつまった鞄を持つ手もしびれてきた。

最悪だ。
全部、ぜーんぶ、御崎のせいだ。

もういない御崎に責任をおしつけながら、動くたびに痛むふとももの裏側をさすった。
知らない土地を、休む場所がないかと周りを見回しながら歩いた。

しばらくするとまるでわたしのために用意されたようかのように、一つの公園が視界に現れた。
ペンキの剥げたブランコとジャングルジムが一つずつと、ベンチが二つしかない、寂れた公園だったが、今のわたしにはその公園がどんな状態だろうと関係ない。

ベンチに腰をかけると、全身の疲れがすうっとひいていくようだった。
だけど鞄を持っていた手のしびれは消えない。

ここはどこなのだろう。
ふと傍にあった電柱に目を向けると、知らない地名がかかれていた。
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