「彼」が死んだ日、「世界」が壊れた日

わたしは男を真っ直ぐに見つめて言ってやった。


「分かった。わたしの命と引き換えに、わたしを過去に戻して」


わたしの気持ちは揺るがない。

もう一度御崎と会いたい。
話したい。
この気持ちを、伝えたい。

もう二度と後悔はしたくなかった。
だから、会うためなら何だってしてやる。


そして、救うんだ。
御崎の命を、わたしの手で。


――わたしの命を、御崎にあげるんだ。

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