放課後○○倶楽部
テーブルを囲む電脳革命クラブの面々。
みんなが一堂に介するのは久しぶりというか、始めての事かも知れない。若干名余計な人達もいるのはご愛嬌かも知れないけど。
「なんで私を見るのよ。あ、もうっ――うっとうしいわよ、熊っ」
「そんな事言わないでおくれよ、ハニー」
「きゃーっ、気持ち悪い!」
テーブルの端で漫才を繰り広げるコハルと中川先輩の二人。コハルに関しては部長公認なので分かるのだけど、中川先輩まで何の用でここにいるのだろうか?
「話をまとめると、現状では電脳革命クラブは廃部候補の上位に入っていて、このままいけば間違いなく廃部って事ね?」
「は、はい……ぐ、ぐるじいっ」
和音さんは冷静に分析をしているがその腕には生徒会長の首が挟まっており、興奮の度合いに応じて生徒会長の顔色が青から白へ、白から茶色へと変化していた。
こんな光景が前にもあったような気がしながら話を整理をしていくと――
「部長が悪いって事ですね」
この一言で片付いてしまうのだった。
「な、なんで僕なんだよっ」
「今までに起こした数々の不祥事が雄弁に物語っていますけど、それを全て否定出来る意見はお持ちですか?」
「あう……ともちゃんが恐いよお」
鋭く睨みつけると身体を縮こまらせて俺を見上げる部長は「僕だって、僕だって」と男前オーラがゼロになっていた。俺が知り合って二年ほどだがこの人が起こした迷惑極まりない数々の伝説は女子には大人気だったが、男子には反感ばかり買っていた。
その度に和音さんに「うるさいから」と言う理由で女子の制服を着せられ、近寄ってくる男子生徒達を蹴散らしていた。そのときは言われるがままに初めて女装して意味が分からなかったが、それがまた新しい伝説を作って『謎の美少女クールビュティ撫子』と呼ばれるようになっていた。
「それで救済はあるんだろ?」
首を締め上げられてタップする生徒会長が助けを求めているが誰一人として助けにいこうとはしない。こういう場合の和音さんには触らぬ神に祟りなしである。しかし、和音さんの言っている『救済』の事を忘れていた。
みんなが一堂に介するのは久しぶりというか、始めての事かも知れない。若干名余計な人達もいるのはご愛嬌かも知れないけど。
「なんで私を見るのよ。あ、もうっ――うっとうしいわよ、熊っ」
「そんな事言わないでおくれよ、ハニー」
「きゃーっ、気持ち悪い!」
テーブルの端で漫才を繰り広げるコハルと中川先輩の二人。コハルに関しては部長公認なので分かるのだけど、中川先輩まで何の用でここにいるのだろうか?
「話をまとめると、現状では電脳革命クラブは廃部候補の上位に入っていて、このままいけば間違いなく廃部って事ね?」
「は、はい……ぐ、ぐるじいっ」
和音さんは冷静に分析をしているがその腕には生徒会長の首が挟まっており、興奮の度合いに応じて生徒会長の顔色が青から白へ、白から茶色へと変化していた。
こんな光景が前にもあったような気がしながら話を整理をしていくと――
「部長が悪いって事ですね」
この一言で片付いてしまうのだった。
「な、なんで僕なんだよっ」
「今までに起こした数々の不祥事が雄弁に物語っていますけど、それを全て否定出来る意見はお持ちですか?」
「あう……ともちゃんが恐いよお」
鋭く睨みつけると身体を縮こまらせて俺を見上げる部長は「僕だって、僕だって」と男前オーラがゼロになっていた。俺が知り合って二年ほどだがこの人が起こした迷惑極まりない数々の伝説は女子には大人気だったが、男子には反感ばかり買っていた。
その度に和音さんに「うるさいから」と言う理由で女子の制服を着せられ、近寄ってくる男子生徒達を蹴散らしていた。そのときは言われるがままに初めて女装して意味が分からなかったが、それがまた新しい伝説を作って『謎の美少女クールビュティ撫子』と呼ばれるようになっていた。
「それで救済はあるんだろ?」
首を締め上げられてタップする生徒会長が助けを求めているが誰一人として助けにいこうとはしない。こういう場合の和音さんには触らぬ神に祟りなしである。しかし、和音さんの言っている『救済』の事を忘れていた。