放課後○○倶楽部
第四話:華麗なる変身、関わりたくない変態。
 覗きをする人は性的に興奮したのか、それとも満たされない欲望を満たしているのか、どちらにしてもいい事ではない。

 やっている事はまともではないので変なのも当たり前なのだが、俺達が追っている部長を陥れようとした人物はどんな意図があるのだろうか。

 そんな素性の分からないヤツの素性を推理するのが今日のクラブ活動だったりする。


「……部長、この際自分が犯人でいいじゃないですか。潔く罪を認めて楽になりましょう」
「ええっ、そんな事言わないでよ」
「ぶっちゃけ、探すのが面倒になってきました」

 これ、正直な俺の気持ちです。

「ぶっちゃけ過ぎだよ、ともちゃん」
「ですが、探しても誰も該当者がいませんし、女子生徒に聞けば『海藤先輩なら、覗かれてもいいです』なんて呑気な事言ってますし」
「本当にっ? よし、今から行って――ひぐっ」

 颯爽と席を立って部室を出て行こう(脱走とも言うが)とした部長をヘッドロックしてテーブルに叩き付ける。

 このとき、手加減など一切なく完膚なきまでに叩き潰すくらいの勢いでやると、気持ちがいいのでお勧めです。

「どちらに行こうとしてますか? 今はあなたのために集まって会議をしているんですよ」
「い、いや……僕は知的好奇心に導かれ――あだだっ、ギブ、ギブっ。ギブです、ともちゃんっ」
「部長の場合は性的欲求です」

 テーブルに叩き付けた部長の頭を少し浮かせて一気に落とす。

 このときは如何(いか)に全体重を掛けるかがポイントであり、息の根を止めるくらいの勢いでやると、快感が二倍増しになるのでお勧めである。
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