=ウサギくんとオオカミさん=


「おーおー、不機嫌そうな顔して」

「あ?」

「ヤキモチですか、ウサギくん」



ニヤニヤと俺を見ながらからかうように行ってくる海老名。
本当に、コイツは。



「ウザい」



ギロッと睨み付けると海老名は可笑しそうにケラケラ笑った。
誰がヤキモチだ。
それじゃあ、まるで俺があいつのこと好きみたいじゃねえか。


俺はそんなんじゃねぇし。
あいつが俺のことを好きなんだ。


そうだ。
あいつ、俺のこと好きとか言って、他の男を下の名前で呼んだり、仲良さげだったり。
なんなんだよ。



……って、これこそがヤキモチみたいじゃねぇか。
クソが。




海老名の思うツボだ。




< 98 / 182 >

この作品をシェア

pagetop