=ウサギくんとオオカミさん=
「おーおー、不機嫌そうな顔して」
「あ?」
「ヤキモチですか、ウサギくん」
ニヤニヤと俺を見ながらからかうように行ってくる海老名。
本当に、コイツは。
「ウザい」
ギロッと睨み付けると海老名は可笑しそうにケラケラ笑った。
誰がヤキモチだ。
それじゃあ、まるで俺があいつのこと好きみたいじゃねえか。
俺はそんなんじゃねぇし。
あいつが俺のことを好きなんだ。
そうだ。
あいつ、俺のこと好きとか言って、他の男を下の名前で呼んだり、仲良さげだったり。
なんなんだよ。
……って、これこそがヤキモチみたいじゃねぇか。
クソが。
海老名の思うツボだ。