君は運命の人でした。
過去
これは私が中学2年生になろうとしているある春の日に起こった出来事だ。

「あー!遊んだ遊んだ!すっごく楽しい春休みだったよ!ね!朱里!」

「そうだね!でも私達ももうすぐ2年生かー、先輩になるんだよ!?ちゃんとできるかな?」

「大丈夫だって!できるできる!」

…なーんて朱里には言ってるけど、実は私も心配なんだよねー、後輩なんてどう接すれば…

その時だった。誰かに力強く押されたのは。

「大丈夫か!?」

そう男の人が私に聞いてきた後ろではトラックが電柱にぶつかっていた。

あのまま横断歩道を渡っていたら私はトラックに轢かれていただろう。

私はこの人に助けられたのだ

「はい…大…丈夫で………す」

「あ、おい!君!しっか……ろ!お…………!」

「つむぎ!つ………ぎ!………む……!」

朱里と男の人の声を聞きながら私はショックで意識を失ってしまった。

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