君は運命の人でした。
「うん…ここ…は?」

天井がぐるぐるするよー。気持ち悪い。

「あ!つむぎ!?目が覚めた!誰か!お医者さんを…!」

お母さん?それにお父さんに朱里と…私を助けてくれた人…。

「私、どうしちゃって…」

「良かった、良かったよ!佐伯さん本当にありがとうございました…!」

お父さんは佐伯さんと呼ばれる男の人に深く頭を下げていた。

「いえ、僕は当たり前のことをしただけですよ。つむぎさんが無事で良かったです。」

「それでは僕はこの辺で…」

佐伯さんが帰ろうとしたところを

だめ!帰らないで!だってあなたは…

「運命の人だもの!!!!」

そう言って私は佐伯さんの腕をつかんでいた。
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