chérie〜最愛の人へ〜




その後も龍太は私のことを気にかけてくれているのは十分伝わった。




話をしながら自転車を漕いでいると、あっという間に龍太の家に着いた。









「お邪魔します。」









「あら!璃音ちゃん久しぶり!」









龍太のお母さんがいつもの笑顔で迎えてくれた。




龍太のお母さんとは、何度もおうちにお邪魔するからか、とてもいい関係を築けていると思う。




私は龍太のお母さんが大好きだ。









「いつもいつもお邪魔してごめんなさい。」









「そんなのいいのよ!体調崩してたんだって?大丈夫??」









「お陰様で今日から学校にも行ってます。」









「自転車で登校して、早速僕に怒られてるけどね。」









あ、こやつめ、言いやがった。。




こっちに悪い笑顔を向けてるあたり、嫌がるってわかってるのにわざとやってるな。




時々龍太は意地悪だ。




でも、そんな所もおちゃめで可愛い。とか思ってる自分がいたりいなかったり……。




若干ほっぺをふくらませていると、龍太のお母さんが、









「うふふっ。あなた達、ほんと仲良いわね。早く結婚でもしたら??」









突然爆弾を落とされて、私たちの顔は真っ赤に染った。




きっと空気を変えたかったのであろう龍太が、









「と、とりあえず中入ろ!ね!中!」









と言うので、私は中へお邪魔した。
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