【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔
それを一瞬で失った悲しみを思えば、簡単に別れてはいけない。橘さんには彼女に寄り添う義務がある。そう考えたからだ。


「彼女、きっと傷ついてると思う。だから橘さんには彼女のそばにいてほしいの」
「どうして?」
「橘さん、つい弾みで彼女と関係を持ったって言ってたけど、本当にそう?」
「まあ、正直なところ、かわいいとは思ってたよ。でもそれは部下としてっていう部分が大きかったし。でも」
「ならいいじゃない。きっと彼女のこと、私以上に思える日が来ると思う。とにかく、彼女を支えてあげて。じゃあ」
「おい、紬?」


私は席を立って橘さんに手を振った。




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