【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔
その含みのある笑みはどこか意地悪にも取れる。私はむっとして彼を見つめた。この前と少し雰囲気が違うのは髪が乾いてふんわりしているところ。それと香水。
イランイランの香り。それとスモーキーななにか。
「キミが最初だ」
彼は手にしていたプラスチックケースから一枚取り出した。左上にはスカイブルーの社章が印刷されている。
両手で差し出されたそれを両手で受け取る。
「三國不動産ホールディングス 取締役 三國不動産 副社長?」
副社長?
いや、このひとが副社長のはずがない。きっと頼まれて総務部にいき、これからエグゼクティブフロアにもどって配達にいくとか。そうだ、そうに違いない。男性の秘書もたくさんいる。副社長の秘書だ!
と、推測をたてるけど。秘書にしては派手な出で立ちだ。
心臓がバクバクしてきた。まさか、まさか。
恐る恐る氏名に目をやる。
「……三國 雅」
私は名刺と彼の顔を交互にみた。彼は楽しそうに笑うだけで……いや、意地悪でわざと笑っている!
「ご名答」
「ご名答って!」
「じゃあ、ご褒美のキス」
雅さんは私の顎をつかみ、ぐいと上に向けた。目の前にはきりりとした顔と瞳。その瞳を細めながら、どんどん近づいてくる……。
抵抗しなくちゃと頭ではわかっている。
でも。香水のせいだろうか、匂いに惑わされる。
「口を開けてるけど、そういうキスがいいのか?」
「そんな訳ないで……」
「誘ってるようにしか見えないな。じゃあ、いただきま。あ」
イランイランの香り。それとスモーキーななにか。
「キミが最初だ」
彼は手にしていたプラスチックケースから一枚取り出した。左上にはスカイブルーの社章が印刷されている。
両手で差し出されたそれを両手で受け取る。
「三國不動産ホールディングス 取締役 三國不動産 副社長?」
副社長?
いや、このひとが副社長のはずがない。きっと頼まれて総務部にいき、これからエグゼクティブフロアにもどって配達にいくとか。そうだ、そうに違いない。男性の秘書もたくさんいる。副社長の秘書だ!
と、推測をたてるけど。秘書にしては派手な出で立ちだ。
心臓がバクバクしてきた。まさか、まさか。
恐る恐る氏名に目をやる。
「……三國 雅」
私は名刺と彼の顔を交互にみた。彼は楽しそうに笑うだけで……いや、意地悪でわざと笑っている!
「ご名答」
「ご名答って!」
「じゃあ、ご褒美のキス」
雅さんは私の顎をつかみ、ぐいと上に向けた。目の前にはきりりとした顔と瞳。その瞳を細めながら、どんどん近づいてくる……。
抵抗しなくちゃと頭ではわかっている。
でも。香水のせいだろうか、匂いに惑わされる。
「口を開けてるけど、そういうキスがいいのか?」
「そんな訳ないで……」
「誘ってるようにしか見えないな。じゃあ、いただきま。あ」