君を、何度でも。
「忘れるなんて、卑怯だよ」
声がする。
………わざとじゃない。
卑怯だなんて言われても、だってわざとじゃない。
「そんなことをして、まさかこれが断ち切れると思ったの?」
………思ってない。だけど、
もう、痛いんだ。
「でも、お前は繰り返すことを望んだ。分かるんだ、だってお前は………」
………ああ、そうだ。
分かってる。
「もう、行こう」
ああ、行こう。
やり遂げないと、救わないと。
今度こそ、君を………。