幼なじみが好きでしょうがない


中学の頃。

まだ、大雅は、あんなに冷たくなかった。
むしろ、優しすぎて、ほんとにカッコよくて、素敵な人だった。

私達はいつも一緒にいた。

でも……。


『あのさ、大雅の周りうろちょろすんのやめてくれない?目障りなんだけど』

そんなの、知らない。
私は、大雅が好きなんだもん。

離れるなんてするわけない。

『おい、なんか、言えよ!』

と、押されて、壁に打ちつけられた。

いったっ……。
てゆうか、3対1ってズルくない?

『はぁ、うぜぇ。』

そう言って、1人が、私の腕を抑えて
1人が、私の頬を思い切り、平手打ちした。

もう1人は……。

マリアだ………………。

どうして?ほかの二人は先輩なのに
あなただけ、2年じゃない。

その日は、制服も、何もかもボロボロになった。

帰る途中、部活帰りの大雅と出会ってしまい

『どうしたんだよ!!!』

かなり、怒っていた。

いじめっ子なんかに、負けたくなかったから

『階段から、落ちちゃって』
私は、嘘をついた。

< 33 / 200 >

この作品をシェア

pagetop