幼なじみが好きでしょうがない
中学の頃。
まだ、大雅は、あんなに冷たくなかった。
むしろ、優しすぎて、ほんとにカッコよくて、素敵な人だった。
私達はいつも一緒にいた。
でも……。
『あのさ、大雅の周りうろちょろすんのやめてくれない?目障りなんだけど』
そんなの、知らない。
私は、大雅が好きなんだもん。
離れるなんてするわけない。
『おい、なんか、言えよ!』
と、押されて、壁に打ちつけられた。
いったっ……。
てゆうか、3対1ってズルくない?
『はぁ、うぜぇ。』
そう言って、1人が、私の腕を抑えて
1人が、私の頬を思い切り、平手打ちした。
もう1人は……。
マリアだ………………。
どうして?ほかの二人は先輩なのに
あなただけ、2年じゃない。
その日は、制服も、何もかもボロボロになった。
帰る途中、部活帰りの大雅と出会ってしまい
『どうしたんだよ!!!』
かなり、怒っていた。
いじめっ子なんかに、負けたくなかったから
『階段から、落ちちゃって』
私は、嘘をついた。