隣の殺人鬼








「青木主任!」


エレベーターに向かって歩き始めていた青木さんを呼び止める。

青木さんはこちらに背を向けたまま止まった。



「それでも僕は青木主任を尊敬しています。

僕は製造部の管理職の人達みたいな、変な気遣いはしませんよ。

だから、これまで通りご指導よろしくお願いします。」



「・・・ありがとう。」



青木さんは背中越しにそう告げるとエレベーターを降りていった。




第16話 完


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