甘い初恋は、イケナイ最後の恋。




天井に向かって伸ばしていた手を大くんの背中に回す。




この手にもう迷いはなかった。




「…そんなこと言われたら…言うしかないじゃん…私もずっと大くんが好きだって…!」


「……!ゆあ……っ!」




力強く抱き締められる。
それに答えるように私も腕に力を入れる。




頬を大くんの大きな手に包まれて、真剣な大くんの瞳とかち合う。




「…ゆあ、ほんとにいんだな?
今ならまだ"兄妹"に戻れる」




ほんとはここで引き返すべきなのかもしれない。




でも一度認識してしまった気持ちをなかったことになんかできないから。




大くんにされているように、私も大くんの頬を手で包んで自分から唇を重ねる。




「…大くんが誓うのなら、私も誓わせて?
この気持ちは大くんが最初で最後で、私は大くん以外を愛するのも、大くん以外から愛されることもないと誓います」


「……ゆあ……」




お互いに見つめ合って笑い合えば、どちらからともなく顔が近づいて重なる唇。




唇が離れればまた一緒に笑い合う。




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