甘い初恋は、イケナイ最後の恋。




ガチャ




寝室のドアが静かに閉まる音がした。




「…っ」




思わず目を開けて唇に触れる。




嘘…でしょ……?




大くんに…キスされた…?




あれからすぐに寝て覚えてないけど悲しい夢を見た。
悲しくて泣いたことで目が覚めた。




でも手に大くんの温もりをまだ感じて、このまま目を開けたら大くんが目の前にいると思って寝たふりをして大くんが出ていくのを待っていた。




そしたら大くんの手が私の唇をなぞって…




"…俺はゆあを愛しているんだ……"




この言葉が聞こえた次の瞬間には唇に柔らかい感触が重なった。




どういう…ことなの?




愛してる…?大くんが、私を…?




それは私を"妹"としてってことだよね?




じゃあなんで…私は大くんにキスをされたの…?




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