只今上司がデレデレちゅぅ!!〜溺愛上司に愛されて〜
「すみません。柊木さんから聞きまして」

桃歌は中に入れてお茶を出した。

響輝は体にいいものをわざわざ買ってきたようだ。

「いえ、何か…ありがとうございます」

袋を受け取り、ゼリーや飲み物を冷蔵庫の中に片付けた。

「食欲はあるんですか?」

響輝がお茶を一口飲んで桃歌に聞いた。

「あんまり…。だからゼリーとか嬉しいです」

桃歌は少し笑って言った。

「無理はしないでくださいね。本当に、桃歌さんまで倒れられたら…」

会社の面目が潰れるのだろうか。

「悠哉と柊木さんが発狂しますから」

響輝からは予想外の言葉が出てきた。

「発狂…っ」

桃歌は声を出して肩を震わせ笑った。

確かにそうだと思った。

美羽が倒れた時も桃歌はパニックになっていた。

「桃歌さん、何か相談したいことがあるんじゃないんですか」

どうやら響輝にはお見通しのようだった。

桃歌は響輝の向かえ側に座る。

「いいんですか?」
「大丈夫です」

桃歌の不安そうな表情に響輝は笑って答えた。
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