いじめから救ってくれた捨て猫
まもなくしてタクシーが到着すると、僕を抱いてタクシーに乗せ病院へ向かいました。

血は出ているのか出ていないのか…
感覚が無かったので、その頃には、ほとんど出血は止まっていたのだろうと思います。

病院の先生は予想以上に出血したので、危険な状態にならないようにと、注射や点滴をされました。

輸血もしたのかどうか、はっきりと覚えていませんが、一日中病院で居ました。
(意識が朦朧とした状況だったようで記憶がはっきりとしません。数日間だったのか十日間ぐらいだったのか入院していたと思います)

そしてその後の通院治療は一ヶ月ほど続きます。

手術をする前に母親は、二週間くらい病院に通うだけだと僕に話していたのに、嘘ばっかりだと思っていました。

それでも小学校の入学式には、どうにか間に合い出席ができたのです。

その後も定期的に診察に行っていましたが、夏休みに入る頃には、病院へは行かなくなりました。
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