俺様社長はウブな許婚を愛しすぎる
なぜか「すみません」と謝りながら田中さんの後を追って代表室へと向かう。
まずは田中さんの仕事場である秘書室があり、その奥に代表室へと続くドアがある。
その前で立ち止まり田中さんがドアを数回ノックすると、室内からは彼の苛立った声が聞こえてきた。
「なんだ!?」
声だけでわかる。今の和臣さんは最高に機嫌が悪いと。
隣に立つ田中さんをチラッと見る。
「あの……本当に入って大丈夫ですか?」
小声で尋ねると彼は頷き言った。「もちろんです」と。
本当に大丈夫なのか疑問に思いつつも、田中さんは「どうぞお入りください」と言わんばかりに手のひらを私に向けた。
いくら私が婚約者といえど、会社では上司と部下の関係。
けれど、これまでにも和臣さんの機嫌が悪い時は灯里ちゃんが特効薬と化していて、なにかあれば社員はみんな灯里ちゃんに泣きついていた。
その役目が最近では私に移りつつある。特に交際を隠しているわけではないから。
でも毎回本当に私が顔を見せるだけで彼の機嫌が直るか、不安に襲われる。
まずは田中さんの仕事場である秘書室があり、その奥に代表室へと続くドアがある。
その前で立ち止まり田中さんがドアを数回ノックすると、室内からは彼の苛立った声が聞こえてきた。
「なんだ!?」
声だけでわかる。今の和臣さんは最高に機嫌が悪いと。
隣に立つ田中さんをチラッと見る。
「あの……本当に入って大丈夫ですか?」
小声で尋ねると彼は頷き言った。「もちろんです」と。
本当に大丈夫なのか疑問に思いつつも、田中さんは「どうぞお入りください」と言わんばかりに手のひらを私に向けた。
いくら私が婚約者といえど、会社では上司と部下の関係。
けれど、これまでにも和臣さんの機嫌が悪い時は灯里ちゃんが特効薬と化していて、なにかあれば社員はみんな灯里ちゃんに泣きついていた。
その役目が最近では私に移りつつある。特に交際を隠しているわけではないから。
でも毎回本当に私が顔を見せるだけで彼の機嫌が直るか、不安に襲われる。