モヤシ男ーファイナルー
微妙に、生ぬるく嫌な風がピューと俺の前を通っていく


その間、黙ったままの時が流れる


『野球しようぜ!』

空気を読めよー!


眼鏡君…


その誘いを完全無視

何もなかったように、俺は唾を飲み込み、眼鏡君以外の言葉を待った


『あれ?誰だっけ?』


大観衆の人々は、同じ言葉を漏らした



その言葉に、俺達モヤシ夫婦も目を合わせて首を傾げた
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