和泉くんの考えてることはわからない。
親友のそのお気楽さは、もはや尊敬レベルだ。
私があんなに頑張っていたというのに。
「起きろ、早苗。帰るぞー」
「…ん、ん〜…」
「こら、起ーきーろー」
大原くんが、早苗を起こすのに苦戦している。
呆れながらも愛おしそうに早苗の頭を撫でる大原くんが、何だかとても微笑ましかった。
「悪い。2人とも先帰ってて。早苗のやつ一回寝たらしばらく起きねぇから、もう少し待つわ」
「うん、分かった」
スースーと気持ち良さそうに眠る早苗にふふっと笑みをこぼして、私と和泉くんは荷物をまとめて教室を出る。