和泉くんの考えてることはわからない。



親友のそのお気楽さは、もはや尊敬レベルだ。


私があんなに頑張っていたというのに。





「起きろ、早苗。帰るぞー」

「…ん、ん〜…」

「こら、起ーきーろー」



大原くんが、早苗を起こすのに苦戦している。


呆れながらも愛おしそうに早苗の頭を撫でる大原くんが、何だかとても微笑ましかった。




「悪い。2人とも先帰ってて。早苗のやつ一回寝たらしばらく起きねぇから、もう少し待つわ」

「うん、分かった」


スースーと気持ち良さそうに眠る早苗にふふっと笑みをこぼして、私と和泉くんは荷物をまとめて教室を出る。



< 114 / 326 >

この作品をシェア

pagetop