和泉くんの考えてることはわからない。
「じゃあまたね、和泉くん。明日もよろしくお願いします」
「……は?」
玄関で靴を履き替えた私は、名残惜しくも和泉くんに手を振ってからぺこりと頭を下げた。
のに、そんな私に和泉くんは「意味がわからない」とでも言いたげに顔を歪める。
「…バカなの、花宮さん」
「へ?」
そして、まさかの暴言を吐かれる始末。
「え、もしかして、勉強を教えてもらえるのは今日だけだった…?」
てっきりテスト日まで教えてもらえると思っていたから、その言葉を聞いて自分の図々しさに落ち込んでしまう。