和泉くんの考えてることはわからない。
「っ!!」
気付けば、腰に回った和泉くんの手に引き寄せられ、目の前には少し不機嫌な和泉くんの顔があった。
ち、近い……。
「いずみ、くん…?」
「生意気だよ、栞里のくせに」
「へ…っ?」
こっちから押し返すこともできないくらいに、腰に回った腕の力か強い。
「見て欲しいんでしょ?…だったら、見てあげるよ」
和泉くんの綺麗な瞳が、真っ直ぐに私を見つめる。
その瞳には意地悪な笑みも含まれていて、すぐに和泉くんの気まぐれスイッチが入ってしまったと悟った。