和泉くんの考えてることはわからない。



和泉くんが私を好きとか、そんなのありえない。


そりゃ、いつかは和泉くんと…って夢は見てるけど。




「……だったら、その手首のは何?ずっと絆創膏で隠してたみたいだけど、それ明らかにキスマークだよね?」

「…ぅ、」



怪訝な表情を浮かべた早苗が、ビシッと私の手首を指さしてきた。



それは、この前和泉くんにいつもの意地悪でつけられたキスマーク。



ずっと隠してた絆創膏がなくなってしまったから今日は仕方なく絆創膏なしで来たのに、まさかの早苗に即バレてしまった。




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