和泉くんの考えてることはわからない。
「そんなことよりこれ、早く終わらせようよ」
「へっ?あ、うん」
そんなこんなな私たちの手元にあるのは、B6サイズのプリントとファイル。
約20枚ほどあるそのプリントたちを、私達クラス委員たった2人でクラス40人分作らないといけないのだ。
修学旅行のしおり、というやつを。
「津川先生、人使い荒過ぎ」
「花宮さんが多めに作ってね。俺がクラス委員になったの、10割花宮さんのせいだし」
「あ、はい…すみません」
ただひたすら、プリントを重ねてファイルに挟んで、の繰り返し。
作業の音と時計の針の音が、やけにクリアに聞こえる。