和泉くんの考えてることはわからない。
これは…もしかして、バカにされてる?
いや、もしかしなくてもこれはバカにされてるとしか思えない。
でもでも、真っ赤な鳥居がこうも綺麗に並んでるのを見たら、トンネルにしか見えないじゃないか。
「あ、拗ねてんの?」
「わっかりやすいね、花宮ちゃん」
「拗ねてないでーす!」
それでもなおケラケラとからかってくる2人に文句を言いながら、私たちは鳥居の中を歩いて行く。
「もう、2人ともそこらへんにしてあげなさいよ」
隣を歩いてくれている早苗がフォローをしてくれるも、私はからかわれ続けた。